大坂の文化人の知的好奇心を今に伝える 木村蒹葭堂貝石標本
木村蒹葭堂貝石標本 (奇石標本) (大阪府指定有形文化財)
木村蒹葭堂は大坂・堀江の造り酒屋の生まれで、本草学をはじめとする様々な学問・芸術に精通し、その知識や蒐集物を頼って多くの文化人が彼の下を訪ねました。木村蒹葭堂貝石標本は、化石、岩石、鉱物などが主体の奇石標本と、装飾が特徴的な漆塗りの重箱に収められた貝類標本からなります。往時の人々は標本を囲み、知的な交流を楽しんだことでしょう。これらの資料は明治期の大阪博物場の旧蔵とも言われ、大阪の博物館の歴史をつなぐ資料でもあります。
木村蒹葭堂とは:木村蒹葭堂(きむらけんかどう、通称坪井屋吉右衛門)は、元文元年(1736)に生まれました。幼少のころから学芸に優れ、書籍、書画、金石、器物、地図、動植物などを蒐集し、あらゆる学問分野に通じた多芸多才の博識として「浪速の知の巨人」と称されています。
木村蒹葭堂貝石標本関連資料
蒹葭堂日記(羽間文庫本) 安永8年~享和2年(1779~1802)
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 市民の力 |
所蔵施設 | 大阪市立自然史博物館 |
カテゴリー | 高精細 |