市民の力:木村蒹葭堂貝石標本関連資料

重要文化財 谷文晁 木村蒹葭堂像 享和2年(1802) 大阪府教育委員会蔵(大阪市立美術館寄託)

木村蒹葭堂と生前親しく交流のあった江戸南画の巨匠・谷文晁が描く蒹葭堂の肖像。蒹葭堂の没後、遺族が文晁に作画を依頼したもので、画中の墨書から蒹葭堂が亡くなって二か月後の命日に完成したことがわかります。少し下がった目尻や大きな鼻、そして何より大きく口を開けて笑う姿が印象的で、全国から訪れるたくさんの人々を受け入れる、蒹葭堂の包容力とおおらかさが滲み出た、近世肖像画の傑作です。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立美術館
カテゴリー 高精細