日本で愛された中国の青磁
国宝 飛青磁 花生 元時代・14世紀 (住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:六田知弘
均整のとれたプロポーション、緑味を帯び潤いのある質感の美しい釉色、そして絶妙な配置の鉄斑装飾など、完璧な作品です。中国元時代の龍泉窯でつくられ、日元貿易により日本にもたらされたと考えられます。こうした瓶は中国では「玉壺春(ぎょっこしゅん)」と呼ばれ、主に酒器でしたが、日本では書院や茶席を飾る花器として珍重されました。本作は江戸時代の大坂の豪商・鴻池家伝来で、「飛青磁(とびせいじ)」の名で愛玩されました。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 市民の力、都市の力、芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
OCA/詳細リンク1 | https://dom.ocm.osaka/database/moco/24 |