磁器に描かれた蓮池魚藻の世界
重要文化財 青花 蓮池魚藻文 壺 元時代・14世紀/景徳鎮窯(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
磁器にコバルト顔料(呉須)で釉下に絵付けをしたものを中国では「青花(せいか)」、日本では「染付(そめつけ)」と呼びます。青花は中国元時代に景徳鎮で誕生し、一躍人気を博します。正面に描かれたややグロテスクな魚は鱖魚(ケツギョ)と呼ばれる淡水魚で、ギザギザのトゲのある背びれや斑点が特徴です。元時代の絵画に流行した魚藻図とも通じ、生命感と躍動感あふれる蓮池魚藻の世界が壺に展開しており、元時代の青花磁器の傑作です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |