志賀直哉も愛した「奇跡の壺」
白磁 壺 朝鮮時代・18世紀 (新藤晋海氏寄贈)写真:六田知弘
韓国では「満月壺(タルハンアリ)」とも呼ばれ、ゆがみを伴いながらも量感のある豊かな造形をしています。小説家・志賀直哉(しがなおや)氏の旧蔵品で、その後、親交のあった東大寺の上司海雲(かみつかさかいうん)師へ贈られました。しかし、1995年に泥棒が入り、見つかって追い詰められて門前の石畳にこの壺を叩きつけて逃走。粉々になった壺は破片のまま当館に寄贈され、半年あまりの修復を経て以前の姿によみがえった「奇跡の壺」です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |