オリーブグリーンの釉色と絶妙な彫りのハーモニー
重要文化財 青磁刻花 牡丹唐草文 瓶 北宋時代・11~12世紀/耀州窯(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
北宋時代の耀州窯青磁の魅力はオリーブグリーンの透明感ある釉色と深く鋭い彫り技にあります。本作はその中でも最高傑作といえ、冴えた彫り技は釉薬の濃淡を生み出し、緻密な文様を立体的に浮かび上がらせています。「吐魯瓶(とろぴん)」あるいは「太白尊(たいはくそん)」とも呼ばれる肩のやや張った独特な造形も絶妙なバランスの造形美を見せています。釉色、彫り、造形と三拍子そろった耀州窯青磁の唯一無二の世界的名品です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |