無名の彫刻家が生んだ、創意工夫の工芸
龍自在置物 穐山竹林斎作 大正12年・1923(西條敏弘氏寄贈)
穐山竹林斎(あきやまちくりんさい)(1891-1937)は大阪・粉浜の彫刻家です。自在置物(じざいおきもの)とは、龍や海老などの関節を自在に動かせる細工を施した工芸品で、従来は堅牢な金属で作られていました。同じ動きを木製品で実現するには構造上の工夫が必要でしたが、竹林斎は金属のワイヤーを内部に仕込む創意工夫によりこの難題を解決しました。竹林斎の優れた彫刻技術に大阪人らしい柔軟な工夫が加えられることで芸術に昇華された逸品です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪歴史博物館 |
カテゴリー | 高精細 |