蔓をよじ登る元気な童子
重要文化財 青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注 高麗時代・12世紀後半~13世紀前半(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
水注は茶や酒などを注ぐためのものです。本作には、子孫繁栄の願いを込めて、蔓(つる)を力強くよじ登る童子の姿が表されています。まん丸とした胴体には、「逆象嵌(ぎゃくぞうがん)」と呼ばれる珍しい技法が使われ、背景となる部分を削り落とし、そこに白い土を埋め込むことで、文様を際立たせています。日本で重要文化財に指定されている高麗青磁三点のうちの一点で、当時の表現力の豊かさと技術力の高さがうかがえる、大阪が誇る高麗青磁の名品です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |