青花 蓮池魚藻文 壺

元時代に始まった器形で、青白磁、釉裏紅、青磁などにも見られる大ぶりの壺です。本来は蓋を伴い、酒などの液体を入れる容器で、日本では俗に「酒会壺(しゅかいこ)」と呼ばれました。本器は胴部中央に、蓮池をゆうゆうと泳ぐケツギョ、草魚などを描いています。魚藻文は元時代の陶磁器にしばしば見られるテーマであり、江南地方の民間絵画の画題としても流行しました。魚の中国語音が「余」に通じ、財産が余るという吉祥の文様でもあります。また、卵を多く産むことから子孫繁栄をも表します。形、文様、コバルト顔料の発色などすべての点で申し分のない、元時代の青花磁器を代表する作品の一つです。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 91
登録番号 00728
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) せいか れんちぎょそうもん つぼ
時代1 元時代
時代2 14世紀
高(cm) 28.2
景徳鎮窯
指定物件 重要文化財
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 6,060
最大径(cm) 33.4