ヨーロッパ向けの飾り壺

色絵牡丹椿文八角壺 江戸時代・1680-1710年代/肥前有田窯 写真:六田知弘

肥前(現在の佐賀県)の有田窯は、朝鮮半島からの技術導入により、白く硬い「磁器(じき)」と呼ばれるやきものを、日本で初めて作りました。現在も国内有数の生産地として知られています。江戸時代の有田で作られたこの壺には、花の王様とされる牡丹(裏面には椿も)が、華やかな色彩で描かれています。本来はやきもの製の蓋が付いており、2個1組などでヨーロッパの王侯貴族の城館にあり、暖炉の周辺を飾っていたと考えられます。

項目 内容
大阪の力 都市の力
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
カテゴリー 高精細