病を押して臨んだ一作

佐伯祐三 《郵便配達夫》 1928年 (山本發次郎コレクション)

大阪市出身で、パリの街を描き続けた画家、佐伯祐三(1898-1928)。《郵便配達夫》は佐伯が30歳で夭逝する約5か月前に描いた、絶筆に近い作品の一つです。配達夫の身体は斜めに傾き、素早く勢いのある筆遣いで描かれており、病を押して制作に臨んだ佐伯の気迫が感じられます。画家の没後、その才能を見出した大阪の実業家・山本發次郎が収集し、1983年に遺族より大阪市に寄贈されました。

項目 内容
大阪の力 市民の力
所蔵施設 大阪中之島美術館
カテゴリー 高精細
OCA/詳細リンク1 https://dom.ocm.osaka/database/nakka-art/815