市民の力:木村蒹葭堂貝石標本関連資料

木村蒹葭堂 山水図 寛政11年(1799)

現在木村蒹葭堂は学者肌なイメージが強いですが、当時の大坂で刊行された人名録には画家として登場するなど、蒹葭堂の画も人気がありました。本作には代赭や黄色を用いて紅葉する木々を表した秋の景が描かれており、水面や屋根に薄く刷かれた藍や、右端の高木にみる淡い緑がアクセントとなって、秋の清々しい空気が感じられます。水辺の小屋に佇む一人の高士は、われわれも画中に入り楽しむよう、誘う役割を果たしています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立美術館
カテゴリー 高精細
OCA/詳細リンク1 https://dom.ocm.osaka/database/osaka-art-museum/1370