少女たちのリアル

島成園 《祭りのよそおい》 1913年

夏祭りのための幔幕が張られた商家の店先に、晴れ着やリボンを身に着けた3人の少女が座っています。羨ましそうに彼女たちを少し離れた所からじっと見つめる少女もいます。裕福な家の子と、普通の家に生まれた子。どの少女も愛らしいのに、子どもが身に着ける服は親の経済状況を残酷なほどに物語ります。幼い心が揺れる切ない情景を、大阪出身の女性画家・島成園は、少女たちの表情や仕草、着物の柄などを繊細に描いて表現しました。

項目 内容
大阪の力 都市の力
所蔵施設 大阪中之島美術館
カテゴリー 高精細
OCA/詳細リンク1 https://dom.ocm.osaka/database/nakka-art/2016