機械文明の輝きとスピード
ウンベルト・ボッチョーニ《街路の力》1911年
1910年代初頭、イタリアで誕生した未来派を象徴する名作として知られます。青や紫を基調とする画面は、幾何学的な色面にこまかく分解され、空から人工的な強い光が射し込みます。ヘッドライトを点けた路面電車はコマ送りのように3回描かれ、スピード感のある都市のダイナミズムが表現されます。道を行き交う人々や馬車は影のように頼りなげで、20世紀の幕開けとともに機械文明の時代が訪れたことを礼賛するかのようです。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 都市の力 |
所蔵施設 | 大阪中之島美術館 |
カテゴリー | 高精細 |