未来を見据えた実験的な椅子

マルセル・ブロイヤー《アームチェア ti 1a》

芸術と工芸を分けず、新たな総合芸術の確立をめざしてドイツのヴァイマールに設立されたバウハウスは、旧来の芸術教育に違和感を覚えていた若者を惹きつけました。ハンガリーに生まれ、ウィーンの造形芸術アカデミーを中退したマルセル・ブロイヤーもそのひとりです。バウハウスに入学後、実験的なプロジェクトに参画したブロイヤーは、住宅・家具の規格化と量産を見据えた本作品を手がけます。学生時代のブロイヤーによる貴重な1点です。

項目 内容
大阪の力 未来への力
所蔵施設 大阪中之島美術館
カテゴリー 高精細