完成から410年。商都大坂の象徴・道頓堀

道頓堀川大絵図(明暦元年・1655)

ミナミの町を流れる道頓堀は、慶長17年(1612)に南組惣年寄の安井家をはじめとする河内の土豪4人が開削を始めた人工の堀川で、大坂の陣による工事中断をへて元和元年(1615)に完成しました。民間が開発を請け負う、大坂独特の町作りの先駆けといえ、 御上にたよらない大阪気質はこんなところからもうかがえます。本図は道頓堀沿いの町が詳しく描かれた一番古い絵図で、大阪市指定文化財である「安井家文書」と一連のものです。2010年代に安井算哲の子孫宅から発見されました。

項目 内容
大阪の力 市民の力
所蔵施設 大阪歴史博物館
カテゴリー 高精細