幻の都、難波宮の存在を示す鴟尾

鴟尾 奈良時代・8世紀(難波宮跡出土・大阪市指定文化財)

昭和28年(1953)の大阪市中央区法円坂の住宅建設工事で発見された、鴟尾(しび)の破片です。鴟尾とは古代の宮殿や仏殿の屋根を飾るための大きな瓦ですが、それが見つかったことで難波宮存在の可能性が高まり、周辺での本格的な発掘調査のきっかけとなりました。今も発掘調査は続けられ、幻の都と呼ばれた難波宮は徐々に明らかになりつつあります。古代の大阪に造営された難波宮は、都市大阪のルーツとして重要な遺跡です。

項目 内容
大阪の力 都市の力
所蔵施設 大阪歴史博物館
カテゴリー 高精細