《未来》を生きる子への想い、背守りに込めて
白地宝尽くし文摺箔振袖 江戸時代後期・19世紀(鴻池善右衞門氏寄贈)
17世紀初頭から大阪で両替商を営んだ鴻池善右衞門家ゆかりの3,300点以上の品々は、大阪の経済力、文化力の高さと暮らしの豊かさを未来へ伝えるために寄贈されました。ここで紹介するこども用の振袖は、同家に生まれた赤ん坊のための衣類で、摺箔(すりはく)で施された宝尽くし文様が圧巻です。背の中心に背後から「魔が入る」ことを防ぐ「背守り」が縫い付けられているのも、子の成長と明るい未来を願う親心の現れといえます。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 未来への力 |
所蔵施設 | 大阪歴史博物館 |
カテゴリー | 高精細 |