気品と情趣あふれる蓮の花は君子の象徴

青花辰砂 蓮花文 壺 朝鮮時代・18世紀後半 (安宅英一氏寄贈)写真:六田知弘

18世紀の王室専用の窯でつくられた朝鮮王朝の陶磁を代表する名品です。酸化銅により赤く発色した蓮の花と蕾、コバルト顔料でのびやかに表された茎と葉、広くとられた余白が見事に調和し、作品に気品と情趣をもたらしています。朝鮮陶磁研究の第一人者として知られる浅川伯教(あさかわのりたか)の旧蔵品で、民藝運動を主導した柳宗悦(やなぎむねよし)もこの壺を見た思いを日記に綴るなど、多くの愛好家たちを魅了してきました。

項目 内容
大阪の力 芸術の力
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
カテゴリー 高精細