緑の中に花開く黒牡丹

重要文化財 緑釉黒花 牡丹文 瓶 金時代・12世紀/磁州窯(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘

20世紀初頭に「再発見」された磁州窯の製品は、民窯らしい活力ある自由奔放な文様表現や日本では陶器に分類される土味などから日本人に好まれた中国陶磁の一つです。磁州窯の特徴である白化粧を塗った上に、鉄絵具を塗り、文様の背景の部分を掻(か)き落し、全体に緑釉をかけ焼き、緑地に生命感あふれる黒い牡丹文様を浮かび上がらせています。1937年、パリのオランジェリー美術館での展覧会への出品歴があります。

項目 内容
大阪の力 芸術の力
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
カテゴリー 高精細