黄地紅彩 龍文 壺 (「大明嘉靖年製」銘)

白地部分を残さず、各色の上絵の具で器表全面を覆った、いわゆる雑彩と呼ばれるものです。ここでは、特に複雑な技法を用いています。白磁の焼成後、全面に黄釉をかけて二次焼成し、その上から褐彩で文様の輪郭と細部を描き、周囲を赤絵の具で塗り潰してもう一度焼成しています。赤地部分は、黄色の下地があるため一層鮮明な発色となっています。その色調と、器表全面に描かれた文様があいまって非常に濃密な印象となり、鮮やかな彩磁が好まれた嘉靖期の気分がよく現れています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 62
登録番号 00635
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) おうじこうさい りゅうもん つぼ (「だいみんかせいねんせい」めい)
時代1 明時代
時代2 嘉靖(1522-1566)
高(cm) 27.1
景徳鎮窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 2,360
最大径(cm) 21.8