黒釉刻花 牡丹文 梅瓶
磁州窯は河北省磁県観台鎮を中心に分布する一大窯系です。本作は全面に黒釉をかけ、手早く周囲を削り落して文様を表した掻落しという技法です。これは北宋時代から磁州窯で流行した技法で、黒と白のコントラストの美しい、磁州窯の特色の一つといえます。削り落した地の部分にさらに白泥が塗り込められた珍しい作例です。黒釉で表された大ぶりの牡丹文は「富貴」の象徴で、北宋時代の陶磁器にしばしば用いられたモチーフです。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 55 |
登録番号 | 00621 |
大分類 | 中国陶磁 |
作品名(よみ) | こくゆうこっか ぼたんもん めいぴん |
時代1 | 北宋~金時代 |
時代2 | 12世紀 |
高(cm) | 31.6 |
窯 | 磁州窯系 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 2,380 |
最大径(cm) | 19.8 |