白磁印花 花喰鳥文 盤

成形、施文ともに型を用いたもので、祖型となった金属器を彷彿させます。銀製の縁取りの覆輪も、金属器の玉縁を連想させます。定窯の覆輪は、伏焼を行うために釉をはいだ口縁部分を覆う目的とともに、口縁部の保護や付加価値を付けるという意味もあります。型押しによる印花文様は、中央に大きく羽をひろげて飛ぶ二羽の花喰鳥を表し、その周囲は花や蝶、唐草などで埋めつくされています。金時代の定窯ではこうした印花白磁が量産され、南宋の宮廷遺跡からも多数出土しています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 40
登録番号 00582
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) はくじいんか はなくいどりもん ばん
時代1 金時代
時代2 12世紀-13世紀
高(cm) 2.9
口径(cm) 21.7
定窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 300