五彩 仙人図 盤

日本や東南アジアで多数出土、伝世するこうした五彩磁器は、日本では「呉須赤絵」、欧米では「スワトウ・ウェア〔汕頭磁器〕」と呼ばれてきました。灰色の胎土に柔らかな白釉をかけ、底部は多数の砂粒が付着している点などが特徴です。1994年に福建省平和県漳州地区で窯址が発見され、以降、漳州窯の名が使われるようになりました。民窯らしい吉祥文様が描かれることが多く、本作では見込みには花籠を背負い鹿を伴う八仙人のうちの一人、韓湘子(かんしょうし)と思われる人物が描かれています。また、口縁周囲四方には「美しい宮殿のすばらしい器」という吉祥を意味する「玉堂佳器」の文字が配されています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 148
登録番号 01004
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) ごさい せんにんず ばん
時代1 明時代
時代2 17世紀
高(cm) 9.7
口径(cm) 38.8
漳州窯
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(矢橋重雄氏寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 2,400