青磁 水仙盆

汝窯は北宋末に宮廷用の青磁を焼いた窯であり、その伝世品は世界で90点余りです。汝窯の窯は長い間謎でしたが、2000年に河南省宝豊県清凉寺で宮廷用器を生産した窯が見つかりました。楕円形の盆に四足が付くこのタイプは「水仙盆」と呼ばれています。伝世品では他に台北の国立故宮博物院の4点がとくに有名です。口縁には銅覆輪(ふくりん)がはめられていますが、これは口縁部がわずかに欠けたために全体を少し削っていることにもよります。底部にも釉薬をかけ汝窯の特徴の一つともいえるゴマ粒状の目跡(めあと)が6つ見られます。典型的な天青色で、底部はことのほか美しい発色を見せています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 30
登録番号 00564
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) せいじ すいせんぼん
時代1 北宋時代
時代2 11世紀末-12世紀初
高(cm) 5.6
口径(cm) 22.0×15.5
汝窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 656