青磁鉄地象嵌 詩銘 瓶
胴面に鉄泥を塗りつめ、文字を彫って白土を塗り込む象嵌技法によるもので、その上に青磁釉をかけて焼成しています。盤口状の口に平たい肩を持ち、円筒形の胴面には、飲酒を詠んだ文が二行ずつ刻まれています。「酒為温無毒、茶因冷不香、此酒不可不飲、佳人才子刹逢」(酒は温めれば毒が消え、茶は冷めれば香りを失う。この酒を飲まずにいられようか、佳人と才子のつかの間の逢瀬に)。この一文は、いまのこの刹那にこそ身を任せよ、と訴えています。瓶の底は下部から高い位置にあり、そこには孔が四ヵ所に開けられていますが、酒を冷やさないための火の風穴とも考えられています。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1916 |
登録番号 | 01269 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじてつじぞうがん しめい へい |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 13世紀 |
高(cm) | 30.0 |
コレクション名 | 李秉昌コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌博士寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,860 |
最大径(cm) | 13.4 |