青花辰砂 蓮花文 壺
たっぷりとした余白のなかで、蓮の清楚な茎がまっすぐに伸び、蓮の葉には淡いコバルトをのせ、酸化銅による辰砂が花と蕾を際立たせます。18世紀の広州官窯には、青花の絵付けに本作のように辰砂や鉄砂を配したものが稀にあります。本作は、その中でも白眉とされ、浅川伯教旧蔵品として著名なものです。文様の表現の卓抜さとともに、辰砂の発色がところどころ緑色に窯変(ようへん)していることが、この壺に深い趣と気品とを与えています。蓮はとりわけ好まれた画題として、文人の座辺の文房具や器物を飾りました。京畿道広州市分院里窯の作とされます。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1734 |
登録番号 | 01011 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいかしんしゃ れんかもん つぼ |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 18世紀後半 |
高(cm) | 44.6 |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(安宅英一氏寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 8,580 |
最大径(cm) | 34.2 |