粉青印花 菊花文 壺
韓国では古くから、ヘソの緒を名山に納めて新生児の幸福を祈願する慣わしがありました。その壺を胎壺といいます。浅川伯教によれば、本作は、第七代世祖の孫である月山君・李婷(イジョン・1454-1488)のもので、天順六(1462)年の胎誌を伴っていたとされ、粉青沙器の編年資料としても貴重です。本来なら蓋が付きますが現在は失われています。低い口縁から強く張り出した肩が、裾にむかってすぼまり、胴部には印花による菊文が整然と並びます。光州市の忠孝洞窯址から類似品が出土し、本作もこの窯の製品と見られます。粉青沙器を代表する一点です。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 2019 |
登録番号 | 01375 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | ふんせいいんか きっかもん つぼ |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 15世紀 |
高(cm) | 36.3 |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(安宅昭弥氏寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 5,560 |
最大径(cm) | 33.6 |