青磁象嵌 牡丹文 梅瓶
やや肩が張り、胴裾に向って流れるS字状の曲線が美しい作品です。とくに本作の魅力は、文様の背景を象嵌した逆象嵌による文様の構成です。文様の背景を削り落とし、そこに白土を一面に埋めることで、躍動感ある牡丹文が引き立っています。さらに文様の細部には陰刻が施されています。口部は後補です。この種の作例の陶片はまだ発見されていませんが、逆象嵌技法の完成度の高い陶片が全羅南道康津郡龍雲里10号窯址で出土しています。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 2016 |
登録番号 | 01372 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじぞうがん ぼたんもん めいぴん |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 12-13世紀 |
高(cm) | 32.6 |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(安宅昭弥氏寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 3,080 |
最大径(cm) | 19.0 |