青磁鉄絵 宝相華唐草文 梅瓶

黒褐色に発色する鉄絵具で文様を描く青磁を鉄絵青磁と呼びます。胴面の宝相華文は、鉄絵青磁には珍しく端正で丁寧かつ細かく施されています。胴裾にみる文様の原型を中国・磁州窯に求める説もありますが、その詳細はよく分かりません。鉄絵青磁は、10世紀末の初期窯で確認され、本格的には12世紀の全羅南道海南郡珍山里窯を中心に作られました。しかし、康津郡沙堂里窯址などでも鉄絵青磁が出土しており、本作の窯址は確定できません。莞島郡魚頭里海底の沈没船から鉄絵青磁の梅瓶が引き揚げられ、流通の実態が明らかとなりました。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 1545
登録番号 00788
大分類 韓国陶磁
作品名(よみ) せいじてつえ ほうそうげからくさもん めいぴん
時代1 高麗時代
時代2 12世紀
高(cm) 28.2
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 2,000
最大径(cm) 17.8