粉青粉引 瓶
口の部分のわずかなくびれは注ぎやすくするための工夫であり、また胴の両面をやや押さえ、持ちやすくしています。全面に白化粧が施された粉引技法ですが、長年の使用による所々のしみは日本では「雨漏(あまもり)」とも呼ばれ、茶人の間でとくに珍重されました。白泥の途切れや金と漆による補修跡が景色となって風情があります。それが日本人の侘びの心を誘ったのか、この瓶はお預け徳利(懐石で亭主が客に預ける大きめの徳利)として使われたといいます。加賀・前田家伝来と伝えられ、伝世の粉青粉引瓶の最高傑作の一つといえます。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1053 |
登録番号 | 00156 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | ふんせいこひき へい |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 16世紀 |
高(cm) | 18.1 |
幅(cm) | 14.6 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 884 |