鉄砂 梅鳥文 壺
低い口づくり、鉄分の多い素地で、薄茶色に焼き上がった釉色、わずかに外反する高台、そして粗々しい器底のけずりなど、通例の鉄砂壺と相違しています。こうした作例には館蔵品の鉄砂虎鷺文壺(登録番号00476)や鉄砂虎鹿文壺(登録番号01012)があります。これらは同じ窯の製作と思われますが、窯址は不明です。胴面には梅の小枝にとまる鵲(カササギ)が描かれ、新春を迎えて一早く嬉しい便りを告げるという意味が込められています。鳥の胸元や背中を黒く塗り、尾が長い鵲の特徴をよく捉えています。梅文や竹文の濃淡の表現も素朴ながら味のある作風で、朝鮮時代の鉄砂を代表する作例の一つと言えます。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1984 |
登録番号 | 01339 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | てっしゃ うめとりもん つぼ |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 17世紀後半 |
高(cm) | 29.9 |
コレクション名 | 李秉昌コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌博士寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 3,780 |
最大径(cm) | 28.8 |