粉青象嵌 蓮花文 角杯
角杯は朝鮮半島では統一新羅時代から見られ、高麗時代には青磁による作例、朝鮮時代に入ると白磁の作例が現れました。また粉青では印花と象嵌の作例があるなど、数は少ないのですが歴代愛好されてきた器形です。本作は口縁部に草葉文帯を置き、その下の蓮花の主文様は、左右対称に茎をからめて図案化しました。さらにその下には菊花文帯と蓮弁文帯を施し、最下端には鉄絵具を塗りつめて黒く発色させています。こうした巧みな文様の配置と、灰青緑色の焼き上がりのよさが本例の見どころです。小品ながら粉青の代表作の一つといえるでしょう。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1902 |
登録番号 | 01254 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | ふんせいぞうがん れんかもん つのはい |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 15世紀前半 |
幅(cm) | 22.3 |
口径(cm) | 5.3 |
指定物件 | 重要美術品 |
コレクション名 | 李秉昌コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌博士寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 303 |