青磁陽刻 牡丹蓮花文 鶴首瓶
八角に面取された胴に鶴のような細長い頸がついた瓶を、日本では「鶴首瓶」と呼びます。長い頸の先端に鐶状(かんじょう)のつまみが見られることから、本来は蓋を伴っていたのでしょう。こうした造形は、中国・唐時代の越窯(えつよう)青磁、さらにはイスラムガラスなどにその原型があるとされますが、頸が細く長く、丸みを帯びた胴もほっそりとし、肩の線もなだらかで、高麗独自の変容をとげた優雅な姿が見どころです。胴の八面には、蓮文と牡丹文が交互に表されています。高麗独自の「翡色(ひしょく)」青磁としての釉色も美しく、高麗青磁最盛期の作例です。
項目 | 内容 |
---|---|
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1537 |
登録番号 | 00771 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじようこく ぼたんれんかもん かくしゅへい |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 12世紀 |
高(cm) | 36.8 |
口径(cm) | 2.3 |
窯 | 康津沙堂里窯 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,508 |
最大径(cm) | 15.0 |