辰砂 松鶴文 壺

辰砂とは、白磁の素地に酸化銅の顔料で文様を描き、透明釉をかけて焼き上げ、赤く発色させるものです。笠形の独特な口の形をなし、肩には二条の突起線帯がもうけられています。この器形は、辰砂を代表する形の一つです。胴の中心部には、片脚で立つ横向きの鶴と、垂れ枝の松が施され、裏面には木の垂れ枝を筆太に没骨(もっこつ)風に描いています。発色はきわめて良く、辰砂の素朴な魅力にあふれる作例です。なお、片脚で立つ鉄砂の鶴の絵は珍しいものですが、近年、京畿道広州市松亭洞窯址で発見されました。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 1208
登録番号 00321
大分類 韓国陶磁
作品名(よみ) しんしゃ まつつるもん つぼ
時代1 朝鮮時代
時代2 18世紀
高(cm) 24.8
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 3,600
最大径(cm) 27.8