粉青白地象嵌 条線文 簠
儒教に基礎を置く朝鮮王朝では、祭祀の折に五穀を盛る祭器(さいき)は欠かせないものでした。本作は中国古代の青銅器「簠(ほ)」を模したもので、その身の部分です。胴の四隅に鋸歯(きょし)飾りが付き、四面には白象嵌で雷文をあらわし、さらに白土を荒々しく塗りつけています。全体として粗放にも見えますが、高い造形力に裏付けられた存在感をただよわせています。ほぼ同じ文様の陶片が、慶尚南道の鎮海市熊川窯で作られており、また同道梁山市の祠址からこうした粉青の祭器が大量に出土し、実際に使われた様子が明らかになりました。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1058 |
登録番号 | 00162 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | ふんせいしろじぞうがん じょうせんもん ほ |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 15世紀 |
高(cm) | 16.2 |
幅(cm) | 25.6×22.2 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 3,920 |