青磁陰刻 草花文 多嘴壺
肩に付く5本の角のような管は、壺の内部には通じていません。その特異な形から明器とみなされており、実際に1976年に浙江省龍泉県の墳墓より盤口瓶や水注とともに出土した例が報告されています。壺の器表には、この時期の華南産の陶磁器に特有の突線による分割がされ、簡略な草花文が陰刻されています。かつては越州窯の製品とされていた多嘴壺は、高台の処理、施釉法、焼成法などの特徴から現在では初期の龍泉窯青磁であることが明らかになりました。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 113 |
登録番号 | 00790 |
大分類 | 中国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじいんこく そうかもん たしこ |
時代1 | 北宋時代 |
時代2 | 11世紀 |
高(cm) | 29.7 |
幅(cm) | 17.2 |
窯 | 龍泉窯 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,764 |