富と繁栄の象徴
重要文化財 青花 枇杷鳥文 盤 明時代・永楽(1403-1424)/景徳鎮窯(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
少しのゆがみもなく焼き上げられており、永楽期の景徳鎮官窯の技術の高さをうかがわせます。盤の中央には枇杷の実をついばむ綬帯鳥が余白を生かして描かれ、一幅の絵画のようです。綬帯鳥は長寿と出世の象徴、枇杷は金色の実をたわわにつけることから富と繁栄の象徴で、周囲にも柘榴や桃など瑞果文がうめつくされています。こうした青花磁器の大盤はイスラム世界にもたらされ、スルタンらの饗宴で食器として用いられました。
項目 | 内容 |
---|---|
大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |