書院や茶席を飾った舶来の青磁花生
重要文化財 青磁 鳳凰耳花生 南宋時代・13世紀(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘
龍泉窯は青磁の一大産地で、その製品は貿易により日本に数多くもたらされました。なかでも南宋時代のやや乳濁した淡い青緑色の青磁は、書院や茶席を飾る「唐物(からもの)」として珍重されました。本作は、何層にもかけられた釉薬が玉のような潤いのある質感を見せ、直線と曲線を効果的に用いた造形が秀逸で、花生としての機能美を見せています。丹波の旧篠山藩主青山家伝来で、日本で大切に受け継がれてきた龍泉窯青磁の優品です。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 芸術の力 |
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
カテゴリー | 高精細 |