日本の化学の礎を築いた歴史的な書物
「舎密開宗」(大阪市立科学館の科学史コレクション)
江戸時代後期の蘭学者である宇田川榕菴が著した化学書で、1837年から1847年に出版された全19冊からなります。榕菴はオランダから輸入した複数の化学書を翻訳し、自らも実験を行ったうえで執筆しています。様々な元素や化合物の性質や反応、分析法などを紹介しているほか、現在でも広く使われる「酸素」「水素」などの科学に関する用語も榕菴が作って本書で初めて採用しており、日本初の近代的な化学書とされています。
項目 | 内容 |
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大阪の力 | 未来への力 |
所蔵施設 | 大阪市立科学館 |
カテゴリー | 高精細 |