色絵相撲人形(二組)

延宝年間(1673-81)を中心に登場した有田のいわゆる「柿右衛門様式」は、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色でつややかな白磁(素地)の発色と余白を活かした優雅な上絵付、そして染付を用いない点が特色です。本作は相撲を取る様を生き生きと表現した型づくりの置物で、髷(まげ)やまわしなどに金彩による装飾も残っています。柿右衛門様式の作品は主にヨーロッパに輸出され、一世を風靡しました。本作も類例が英国の宮殿などに伝わることから、ヨーロッパ向けの輸出品であったことが分かります。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 4275
登録番号 01225-1
大分類 日本陶磁
作品名(よみ) いろえすもうにんぎょう
時代1 江戸時代
時代2 1680年代頃
高(cm) 30.6
幅(cm) 23.0
肥前・有田窯(柿右衛門様式)
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 2,280