白磁 瓜形水注・承盤
高麗白磁は、青磁と同じく10世紀頃から生産が始まり、京畿道を中心に製作されました。そして、12世紀に至ると康津郡や扶安郡柳川里窯で高級白磁があらわれます。瓜形の水注を高麗人はとりわけ好んだようですが、本作のように充実感に満ち、深い刻み目のあるものはわずかです。承盤も稜が深く、丁寧な作行きです。『宣和奉使高麗図経(せんなほうしこうらいずきょう)』には、高麗人は茶具を備え、その中には上に蓋、下には台のついた湯壺があるといいます。承盤に湯を入れて酒や茶が冷めないようするのは、宋時代の風習ですが、本作もそれに習ったのでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1145 |
登録番号 | 00251 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | はくじ うりがたすいちゅう・しょうばん |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 12世紀 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 総計:2,180 / 水注:1,500 |