青磁 長頸瓶 銘「鎹」

南宋時代の龍泉窯では、厚くかけられた釉薬が「粉青」と呼ばれる淡い青緑色に発色した上質の青磁が生産されました。日本では「砧青磁」と呼ばれ、とくに茶人に好まれ数々の作品が伝世しています。本作品は古銅器を写したいわゆる長頸瓶のタイプですが、胴のふくらみぐあいから日本では「下蕪」とも呼ばれている器形です。口縁部には大きな「ニュウ」〔ヒビ、割れ目〕が見られ、それを3本の鎹(かすがい)で補修していることから、それがこの作品の銘となっています。大阪の鴻池家伝来のものです。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 41
登録番号 00588
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) せいじ ちょうけいへい めい「かすがい」
時代1 南宋時代
時代2 13世紀
高(cm) 22.7
龍泉窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 945
最大径(cm) 13.4