白磁 壺
朝鮮時代の白磁を代表する大壺には、当時の作風をよくうかがうことができます。すなわち、整った形に仕上がらず、胴にゆがみやひずみが生じていますが、それがかえって壺の表情を豊かにしています。釉が厚くかかり、落着いた質感の、乳白色の美しい発色です。こうした大壺は韓国では「満月壺(タルハンアリ)」とも呼ばれ、朝鮮白磁の粋として珍重されています。本作は志賀直哉から東大寺元管長・上司海雲(1906-75)師に贈られたものです。1995年に盗みに入った賊によって粉々にされた後、修復を経て以前と変わらない姿によみがえりました。朝鮮時代白磁大壺の中でも傑出した作例として知られています。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 2037 |
登録番号 | 01404 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | はくじ つぼ |
時代1 | 朝鮮時代 |
時代2 | 18世紀 |
高(cm) | 45.0 |
口径(cm) | 21.5 |
窯 | 広州官窯 |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(新藤晋海氏寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 11,680 |
最大径(cm) | 43.4 |