青磁象嵌辰砂彩 牡丹文 鶴首瓶
辰砂彩とは、酸化銅の顔料を釉下に置いて還元焼成し、鮮やかに赤く発色させるものです。細長い口のついた瓶で、肩部には白黒象嵌で蓮弁文があらわされています。胴部の三ヵ所に白象嵌の牡丹花があしらわれ、その上に辰砂彩が効果的に添えられています。青磁辰砂彩は中国でも例がなく、高麗で独自に生み出された装飾技法であったと考えられます。本作と同様の、白象嵌のうえに辰砂彩が施された陶片が、全羅北道扶安郡柳川里窯址で出土しています。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1536 |
登録番号 | 00765 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじぞうがんしんしゃさい ぼたんもん かくしゅへい |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 13世紀 |
高(cm) | 34.5 |
口径(cm) | 3.5 |
窯 | 扶安 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,766 |
最大径(cm) | 16.6 |