青磁 瓜形瓶

胴に縦溝を八本入れ、瓜の姿を写実的に写した瓶です。大きく朝顔のように口が開き、ひだ状になった高台をとりつけています。韓国国立中央博物館に所蔵される類例は、高麗17代の王である仁宗(じんそう,在位1122-1146)の謚冊(しさつ)(死者の生前の行跡の記録)とともに出土したとされ、12世紀前半の基準作となっています。「翡色(ひしょく)」と呼ばれる高麗独自の美しい釉色を示すこの瓶も、同じころの製作でしょう。同種の陶片が全羅南道康津郡沙堂里窯址から数点出土しています。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 1290
登録番号 00415
大分類 韓国陶磁
作品名(よみ) せいじ うりがたへい
時代1 高麗時代
時代2 12世紀前半
高(cm) 25.7
口径(cm) 9.7
全羅南道康津郡沙堂里9号窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 906
最大径(cm) 10.6