白磁陰刻 牡丹蓮花文 瓶
高麗白磁は青磁ほど発展しなかったため、遺例はごくわずかです。青磁と同じ窯で焼かれ、形や文様の共通性も多く、高級品でした。本作は、頸が細く長く、胴がたっぷりとふくらみ、高麗の優美な造形感覚を示しています。胴の四面には、牡丹文と蓮花文が陰刻されており、その描線にも牧歌的な高麗的表現の特性を見ることができ、高麗白磁を代表する作品の一つです。高麗白磁は、とりわけ全羅北道扶安郡柳川里窯で多くつくられ、本作と同様の瓶も発見されています。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1218 |
登録番号 | 00334 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | はくじいんこく ぼたんれんかもん へい |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 12世紀 |
高(cm) | 35.2 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,640 |
最大径(cm) | 18.1 |