白磁刻花 牡丹文 瓶

定窯は宋代五大名窯の一つに数えられ、窯址は河北省保定市曲陽県にあります。晩唐から白磁を生産し、宋・金時代には宮廷用器も多数生産していました。口は欠失していますが、おそらく盤口瓶の形であったと想像されます。薄づくりのため大きさの割に手取りはとても軽く感じます。薄い器壁の全面に牡丹唐草文を刻花で表し、北宋時代の定窯の技術の高さをうかがわせます。底部には、ロンドンで1935年から36年にかけて開催された「中国芸術国際展覧会(International Exhibition of Chinese Art)」への出品や所蔵者などの来歴の一端を示す貼り紙が見られます。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 116
登録番号 00795
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) はくじこっか ぼたんもん へい
時代1 北宋時代
時代2 11世紀
高(cm) 32.0
定窯
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 2,263
最大径(cm) 23.0