青磁陽刻 筍形水注
高麗陶磁には植物や動物をかたどった水注が数多く伝わっています。金属器をモデルとした中国・宋代の水注とはひと味違うその愛らしさは、高麗陶磁の魅力ともなっています。本作は筍をかたどったものですが、筍はその成長の速さから子孫繁栄を象徴します。筍の皮は丁寧に浮き彫りにされ、葉脈が繊細に陰刻されています。とくに本作のように皮が四重になるものは他に例がありません。中国には見られない意匠で、「翡色」(ひしょく)というべき透明な灰青緑色の釉が、形や文様の美しさを際立たせています。類品中でもっとも華麗な作例です。
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
作品ID | 1219 |
登録番号 | 00335 |
大分類 | 韓国陶磁 |
作品名(よみ) | せいじようこく たけのこがたすいちゅう |
時代1 | 高麗時代 |
時代2 | 12世紀 |
高(cm) | 22.5 |
口径(cm) | 3.2 |
窯 | 康津窯あるいは扶安窯 |
コレクション名 | 安宅コレクション |
クレジット表記 | 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと) |
重量(g) | 1,464 |
最大径(cm) | 21.1×14.8 |