黒釉 堆線文 水注

本作は、金属器を祖型とするエレガントな造形を見せ、肩から裾にかけて繊細な白堆線がストライプ状に施されています。白堆線1本1本に、神経の行き届いた緊張感が見られます。黒釉はやや飴色がかった艶やかな色調を見せています。口部は真上から見ると鍵穴のような形状をしていますが、これは本来あった蓋をつける際、蓋を回して落ちないようにするための工夫です。釉や胎土、堆線文の特徴などから魯山段店窯や宝豊窯など河南地区の製品と考えられます。韓国の国立中央博物館には高麗の都・開城出土とされる類品が所蔵されており、当時こうした水注が高麗王朝にももたらされていたことがわかります。なお、山西省の金時代の墳墓から出土した茶器セットに小型の類品が見られることから、こうした水注が喫茶の際に用いられたことがうかがえます。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 114
登録番号 00791
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) こくゆう ついせんもん すいちゅう
時代1 金時代
時代2 12-13世紀
高(cm) 20.2
磁州窯系
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 975
最大径(cm) 14.5